歯医者さんで働く人々

歯科医師

病院としての歯医者さんの主役は間違いなく歯科医師です。

歯科医師は歯医者で患者さんの虫歯を治療したり歯ブラシの正しい使用方法を 伝授したり、口腔ケアや歯列矯正をしてくれる頼もしい存在です。 大きな総合病院や大学病院などでは内科、整形外科、小児歯科、一般歯科のように いくつもの科に分けられていてそこに医師が勤務することになりますが、歯科は 医師が独立開業して自分の病院を持つ形態をとることが多いでしょう。 それだけ患者さんが多くいるのか、治療には長期の通院を要するのか、独立して やっていける理由はよくわかりませんがとにかく開業医が多いようです。 自分の住んでいる町の病院を一通り調べてみれば歯医者さんの多さに驚く結果に なりそうな数で、どこの歯科医院が評判がいい、あそこのドクターは腕がいい、 と通院先を選ぶことができる現象にも頷けます。 なので開業さえすれば患者さんは勝手にどんどんやってくるというのは甘い考えで、 人柄や技術も歯科医師には求められます。 主な仕事内容は歯の治療全般で口腔内疾患の予防も含まれます。 虫歯が発見されたらそれを治療しますし、親知らずを抜いたり入れ歯などの義歯を 製作して患者さんの食生活を快適にするためにあらゆる手を尽くします。 歯そのものは丈夫でも歯列矯正をしたり歯石を除去することを望む方もおり、 歯科医師の仕事はとても多岐にわたります。 インプラントに力を入れている歯医者さんもありますし、医院ごとに特徴があったり するのも歯科ならではのことかもしれません。 歯を美しく見せるためにホワイトニングをするなどが得意の審美歯科という医院 もありますし、ただ虫歯を治すためだけの病院ではないのです。 また歯の健康だけではなく口腔内は全てが対象になりますので、虫歯以外のことで お世話になった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。 そうしたこと全部が歯科医師の仕事になりますが、内容がとっても多いので歯科の 中にも小児歯科、一般歯科、審美歯科などがあるのでしょう。 歯科医師になるには歯科大学を卒業するか大学歯学部に通って創業することが スタートラインになりますが、どちらも6年間の年月とたくさんの学費がかかります。 競争率の高い公立だと学費は350万円ほどで、私立は2800万円ほどと相当な 金銭的負担をしなければ卒業することはできません。 国公立の方が学費は少ないため受験生にも人気ですが、逆に私立は授業料が高額 なため倍率も低く、お金さえあれば入学も卒業もそれほど難しくはないそうです。 卒業後は歯科医師国家試験に合格したら1年以上の研修を受けて、ようやく歯科医師 としてデビューすることができます。 勤務医として就職してもしばらくは給料も少ないでしょうし、開業するのには多額 の資金が必要になるので、とにかく歯科医師はお金に余裕がなければなれません。 研修を終えたら7~8割の人が自分の病院を開業させているそうですが、大学の 学費も大変ですしアルバイトをしながら頑張る、というレベルでは開業医として 始めることはとっても困難かと思われます。 歯科診療所数も年々増加しておりますし、開業すれば儲かる、歯科医師はお金持ち だというのは過去のお話になりつつあるようです。 現在全国に7万近くの歯科診療所数があるそうですし、地域によっては患者さんの 取り合いになっており、廃業せざるをえない歯医者さんも少なくありません。 開業医として成功するには技術だけでなく親しみやすさなど人柄も重視される 時代になりましたし、院内の雰囲気やスタッフの教育など多くの要素が関わって くるので、腕に自信があるから大丈夫、と安易に開業してはいけません。 もちろん技術は大切ですがそれだけでは歯科医院を長く経営していくことは 出来ない、患者さんに安心して通院してもらうためにもっとたくさんの努力を しなければやっていけないのです。 どこの歯医者さんにするか患者さんが複数の選択肢の中から選べる時代なので、 選ばれないような歯科医師では廃業するしかないのです。